心臓は、握りこぶし大のサイズで胸の真ん中にあり、全身に血液を送り出す「ポンプ」の働きをしています。
全身から肺へ、肺から全身へ血液を送る仕事を、24時間休むことなく続けている重要な臓器です。

心臓の構造と血液の流れ

心臓は大きく分けて4つの部屋に分かれており、心臓の上半分の部屋を心房、下半分の部屋を心室といいます。全身からかえってきた血液はまず「右心房」に入り、「右心室」を経て肺に送り出されます。
肺で酸素をもらった血液は「左心房」に入り、「左心室」から全身に送り出されます。

また、心臓には、血液が一方向に流れるように、部屋と部屋の間に「弁」という扉がついています。右心室の入口の弁を三尖弁、出口の弁を肺動脈弁、左心室の入口の弁を僧帽弁、出口の弁を大動脈弁といいます。

心臓の構造と血液の流れ

心臓を養う3本の血管:冠動脈

心臓は筋肉からできていて、心臓の筋肉(心筋)が縮んだり(収縮)、拡がったり(拡張)する動きによって、全身に血液を送っています。

一刻も休むことなく動き続けるにはエネルギー源(酸素と栄養素)が必要です。そのエネルギー源を心筋へ運ぶために、心臓の表面には3本の冠動脈という太い血管が走っています。

心臓の3本の冠動脈

2024年6月作成