心不全の進行を抑えるためには、お薬による治療が欠かせません。
心不全に対して用いられるお薬には、大きく分けて「心不全の悪化を遅らせるお薬」「心不全の症状を緩和するお薬」があります。

心不全の悪化を
遅らせるお薬

  • 心臓を保護するお薬

    心不全ではレニン・アンジオテンシン・アルドステロンといったホルモンが過剰に分泌されているため、そのバランスを調節し、心臓を保護します。

    • ACE阻害薬※1
    • ARB※2
    • ミネラルコルチコイド
      受容体拮抗薬
    • ※1アンジオテンシン変換酵素阻害薬
    • ※2アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
  • 心臓を休ませるお薬

    心不全では、心臓が十分に血液を送り出すことができないため、それを補うために心拍数が高くなっています。その状態をリラックスさせて、無理をしすぎている心臓を休ませます。

    • β遮断薬
  • 合併症のリスクを減らすお薬

    心臓の血管を保護することなどで、心不全の悪化による入院を防ぎます。

    • SGLT2阻害薬

心不全の症状を
緩和するお薬

  • むくみをとるお薬

    体に溜まった水分を外に出すことで、心臓にかかる負担を減らします。

    • 利尿薬
  • 心臓を力づけるお薬

    心臓が収縮する力を強めて、全身に血液を送り出すポンプ機能を助けます。

    • 強心薬

心不全の治療には、これらの他にもさまざまなお薬が使われます。
心不全の悪化を防ぐためには、お薬をきちんと服用し、症状を緩和させて入院を防ぐことが重要です。

2024年6月作成