『心不全の予防〜動脈硬化性疾患〜』のページで紹介している虚血性心疾患のほかにも、さまざまな心臓の病気が心不全の原因になりえるので、注意が必要です。
その他の心臓の病気
心筋症
何らかの原因で心筋自体の状態が悪くなり、心臓のポンプ機能が低下します。
心筋症には、左心室が拡張する拡張型心筋症(右図)のほかに、心筋が肥大する(厚くなる)肥大型心筋症などいくつかのタイプがあります。
心筋炎
心筋にウイルスなどが感染して炎症を起こし、心臓の働きが低下します。
心臓弁膜症
心臓の弁の働きが悪くなると出口が狭くなり、血液が通りにくくなります。また、弁が閉まらない、あるいは壊れてしまうと血液の逆流が起こり、心臓の働きが低下します。
先天性心疾患
生まれつき心臓や血管のかたちに異常があり、心臓の働きが低下します。
不整脈
心臓の収縮リズムに異常が起こり、心臓のポンプ機能が低下して全身に必要な血液を送り出せなくなります。
また、心臓の中に血栓(血液のかたまり)ができて、脳梗塞などの病気を合併することもあります。
【参考】
日本循環器学会/日本心不全学会.2025年改訂版心不全診療ガイドライン.
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2025/03/JCS2025_Kato.pdf.2025年11月閲覧
2025年12月作成
