身体障害とは身体機能に障害がある状態のことで、心臓に障害がある場合も身体障害に含まれます。身体上の障害により日常生活でサポートが必要な方は、自治体から交付される「身体障害者手帳」を取得することができます。
身体障害者手帳とは
身体障害者手帳は身体障害者福祉法によって定められた障害の種類や程度に該当すると認められた場合に交付され、障害者総合支援法に基づく福祉サービスや税金面での優遇、公共交通機関の割引などのサービスを受けることができます。
障害の程度とは
身体障害者手帳では障害の種類や日常生活で支障をきたしている程度により、障害を1級から7級※の等級に分類しています (心臓の障害に関しては1級、3級、4級)。
※7級の障害は、単独では交付対象とはなりませんが、7級の障害が2つ以上重複する場合または7級の障害が6級以上の障害と重複する場合は、対象となります。
心臓機能障害における等級表
1級 | 心臓の機能の障害により自己の身辺の日常生活活動が極度に制限されるもの |
---|---|
2級 | - |
3級 | 心臓の機能の障害により家庭内での日常生活活動が著しく制限されるもの |
4級 | 心臓の機能の障害により社会での日常生活活動が著しく制限されるもの |
5級 | - |
6級 | - |
7級 | - |
身体障害者手帳を
取得することによって
受けられるサービス
身体障害者手帳を取得すると、以下のようなサービスを受けることができます。
- 医療費の助成
- 国税や地方税の控除
- 公共交通機関などの割引
- 公共施設の割引
- 車椅子や補聴器など補装具の費用や、住宅リフォーム費用の助成
また、身体障害者手帳を取得することで就労においてもサポートを受けることができます。就職・転職活動を行う際、一般採用枠にくわえて、「障害者雇用促進法」に基づく企業の障害者採用枠も活用できます。
障害の等級やお住まいの自治体などにより受けることができるサービスは異なるため、自治体のウェブサイトや障害福祉窓口などでご確認ください。
申請手続きの流れ
-
1
お住まいの自治体の障害福祉窓口などに相談し、必要な書類(交付申請書、身体障害者診断書・意見書)を受け取る。なお、自治体によってはウェブサイトから必要な書類をダウンロードすることもできる。
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2
指定医師の診断を受け、診断書を記入してもらう。
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3
必要な書類と証明写真をそろえて、窓口へ提出する。
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4
申請結果の通知が届く。
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5
窓口で手帳を受け取る。
申請から交付まで1ヵ月~2ヵ月程度かかります。
詳しくは病院の医療ソーシャルワーカーや、お住まいの自治体のウェブサイト、障害福祉窓口などでご確認ください。
2024年8月作成